PROJECT STORIES

森林との共生による地域活性化と
循環型社会実現への取り組み

松本 七海

首都圏営業第三部(取材当時)
2019年4月入社

森を守れ
地域再生への願い

―SDGsに挑むリース会社の力―

01期限は3ヶ月。責任の重みを感じながら

国土の7割を森林で占められている森の国、日本。しかしその豊かな資源は必ずしも有効利用されているとは言えない。製材をする段階で樹皮や枝葉など多くの部分が捨てられているのだ。ゴミとして捨てられていた資源を再生し、人々が心豊かに暮らすためには何ができるか。「自分たちの暮らしを自分たちの手で守る」ために、山に生きる人たちが10年かけて考えたプロジェクト、それが「VESTAプロジェクト」(宮城県大崎市鳴子温泉)だ。
切り出した木を製材、そこで出た残材をバイオマス発電やペレットの原料としてエネルギー化、そのエネルギーを利用、販売することでCO2を削減しながら豊かな森を再生していく。新しいエネルギー産業を実現することにより地域の活性化にもつなげていく。これからの林業を、そしてSDGsの未来を見据えた新しいプロジェクトとみずほリースがつながったのは、“One”Mizuhoの力だった。

松本 「プロジェクトの中心メンバーがみずほ銀行と取引のある方で銀行の融資検討はすでに進んでいました。他にモノや設備に関わる部分もあるということで当社に取り組みの検討依頼が来たというところですね」

松本に話が来たのは2020年6月。その年の11月にはお披露目をするという日程が決まっていて、逆算すると9月末までには契約を成約させなければいけない。その日から松本の奮闘が始まった。

松本 「リースに慣れていないお客様だったのでいちからリースのご説明をして。あとは前例のない案件でしたので基本の契約書では対応できなかったり、満了の時どういう処理をするかなど難問が山積みでした。現場の感触をうまく伝えながら契約書は法務室、満了の件は資産営業部にと社内の専門部と何回も打ち合わせしながら進めました。各部署からアドバイスをもらいつつ、やっぱり自分が中心となって動かさないと何も進まないので、そこの責任は日々、痛感していましたね」

02熱意がすべてをひとつにつないでいく

みずほリースが当初、担当したリース案件は2件。ペレットと呼ばれる木質燃料を作るために木の皮や枝葉を粉砕するチップ製造機と、チップにもならない残材を使ってバイオマス発電をするためのボイラーだ。作られたペレットや電力はVESTAプロジェクトの実証の場である「サスティナヴィレッジ鳴子」にある住宅で使ったり売ったりできる。まさに地産地消と循環型社会の実現である。

松本 「木が育つには長い時間がかかることはわかっていましたが、製材として使えない枝や葉を捨てている現状は今まで知り得なかったことでした。それをどうにかしたくても資金が集まらないと何もできないこともわかったので、少しでも力になりたいなと」

松本をその気にさせた大きな理由、それはプロジェクトメンバーの熱意だった。連絡をするたびにひしひしと感じられる熱い思い、このプロジェクトを成功させて、自分たちだけではなく他の同じような状況にある人たちにも幸せになってほしいという願い。それをなんとか形にしたいという熱意が、みずほ銀行もみずほリースもひとつにさせた。

松本 「とにかくお客様の思いが強かったので、そういう思いを受け止めてこちらも模索しながら方法を探っていく。はじめから諦めるのではなく、どうやったらお客様ニーズをかなえつつ社内を説得できるか、どうやったらプロジェクトを成功させられるかというところを真剣に考えることができた案件でしたし、そこはすごく勉強になりました。今後の糧になりましたね」

03連携力で成し遂げた大仕事

この案件が舞い込んだとき、松本はまだ入社2年目の若手だった。まったく新しい案件を担当することに不安はなかったのだろうか。

松本 「私が所属している首都圏営業第三部は皆が担当を持って営業していることもあり、大きな案件、難しい案件が来たからといってベテランに任せようという風潮はありません。担当なんだから松本がやれと(笑)。もちろん部署内、他部署との連携はしっかりしていますし、部長や副部長もしっかりサポートしてくれる。そういう風通しのいい環境だからこそできた仕事だと思っています」

04その先の展開がある仕事は面白い

2020年11月19日。VESTAプロジェクト第一期完成お披露目会が開催された。その中にはみずほ銀行の担当者、そしてもちろん松本の顔もあった。

松本 「完成お披露目会に並ぶ皆さんの顔が本当に満面の笑顔で、「よかったです。みずほさんのおかげです」と言ってくださって。そこでお役に立てたんだなということを一番実感できましたね。いつでも見に来てくださいって言われているのでまた行かないと(笑)」

数多くの人々の熱意と思いがつながり動き出したVESTAプロジェクト。大役を務めた松本は、今何を感じているのだろうか。

松本 「このプロジェクトはまだ準備段階を少し抜けたあたり、やっと稼働し始めたばかりなので、まずはここからだなと。プロジェクトの進捗を確認し実際にうまく回っているのを証明できて、さらに他の地域や人々にも横展開できて初めて成功ですと言えるのではないでしょうか。物件を入れて終わりではなく10年、20年かけて進捗を見つめていく。その先の展開がある仕事というのはすごく面白いですし、やりがいがありますね」

松本 「この仕事に携わったことで、世の中には地域活性化や循環型社会を目指している人たちがたくさんいることに気付かされました。せっかくいろいろな業種の方々と知り合える会社にいるので、これからもアンテナをもっと張って少しでも世の中に貢献できる事業に関われたらいいなと思っています」

リース会社だからできることが、またひとつ、増えた。

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